いわきのLCP基板用トレーは溶媒可溶性タイプなど幅広い製品にご利用可能

第5世代移動通信システム(5G)のサービスインとなる2020年を控え、プリント配線板分野ではLCP(Liquid Crystal Polymer:液晶ポリマー)などの低損失で高周波特性に優れた材料開発が活発化しています。5Gは既存のLTE(4G)サービスと比較して10倍以上の10Gbpsを超える高速・大容量通信スペックを持つ無線技術です。使用環境によっては2時間に及ぶ映画のダウンロードでも3秒(LTEは5分)で済むとの試算もあります。これを支える基板材料として、従来とは異なる低損失で高周波特性に優れた部材である液晶ポリマーの事業化が加速しており、LCPを用いたLCP基板が現在、注目を集めています。こうした中、いわきはLCP基板の専用トレーを低価格・短納期でご提供し、梱包用、輸送用、納品用、保管用、工場工程用、検査用、出荷用など幅広い用途で多くのお客様にご好評頂いています。

耐熱性、耐薬品性、ガス遮断性、耐湿性、高周波特性など各機能を保護します

LCP基板は耐熱性、耐薬品性、ガス遮断性、耐湿性、特に高周波を含む電気特性に優れた熱可塑性樹脂で製造されます。5G向けのワイヤレス機器の主要な基板材料には、既存のガラスエポキシ樹脂(FR-4)やポリイミド樹脂(PI)ベースから、現在注目されているLCPをはじめフッ素樹脂などを配合した低伝送損失材料への移行が加速すると予想されます。特にLCPはPIと異なり、より低誘導率特性に優れ、高耐熱性も低いため、電気信号などのロスを少なくできる次世代材料として本命視され始めています。ただ、その製造難易度は極めて高く、回路形成や部品実装の工程では従来にない製造ノウハウが求められるといわれます。また、熱可塑性樹脂ゆえに多層化形成時の高温積層プレス時や高温リフロー時には材料が柔らかくなり、配線層やパターン形状に歪みや実装不良などが起こりやすくなっています。こうした中、各メーカーの研究開発が進み、新たに溶媒可溶性タイプと溶融張力を強化した新しいLCP樹脂が開発されています。また、高周波対応コネクター向けなどに射出成型コンパウンド用として出荷が始まるなど、ラインナップが拡充され、幅広い顧客ニーズに対応しています。周知のとおり、電機業界では基板用途向けに多層化や薄型化に貢献できるとして、1990年代からフィルム型のLCP製品が市場に投入されました。従来、LCP樹脂は溶媒には溶けなかったため、プリント配線板などに加工しやすいフィルム化が困難でした。普及製品でも押し出し成形かインフレーション方式に限定されており、その後のめっき処理など基板加工が難しく、量産や多層化が難航していました。そんな中、溶媒で可溶性のあるLCP樹脂が新開発されたことで、新たに溶液キャスト法により、基板材料として活用する手法が拡大しています。いわきのLCP基板用トレーは、こうした開発トレンドをふまえ、溶媒可溶性タイプや溶融張力を強化した樹脂タイプなど、幅広い製品に適応します。

材料シートにカーボンや導電フィルムを用い、大敵となる静電気対策も万全

LCP基板をはじめとする電子基板製品の大敵ともいるのが静電気です。その対策として、いわきは材料シートの表面にカーボンや有機系の導電フィルムを印刷または練り込まれているタイプをご用意しています。効果は半永久的で表面抵抗値は10の4乗から10の8乗以下に抑え、静電気対策に万全を期しています。また、導電性トレーの材料は主にPP(ポリプロピレン)シートをはじめ、PET(ポリエチレンテレフタレート)シート、PS(ポリエチレン)シートを使用するとともに、PPF(フィラー入りポリプロピン)やPVC(ポリ塩化ビニル)、PSHI(高衝撃性ポリスチレン)などの材料もご用意しています。成形には、設計の自由度の高い真空成型技術を活用するとともに、金型からの自社工場一貫生産により、低コストとスピーディーな納品を実現します。真空成形は金型にかかる圧力が小さいため、一度作った金型は長期にわたって使用可能となります。結果、これまでお客様の負担となっていた金型のメンテナンス費用を大幅に削減します。さらに、自社一貫生産の当社であれば、何千~何万個単位の大量生産の安定化はもとより、多品種小ロットや試作後のデザイン変更などにも柔軟に対応いたします。安心してご用命ください。成形品のみならず金型のご相談もいつでもお受けします。お問合せ頂ければ、担当スタッフが北海道から沖縄まで全国どこへでも伺います。あわせてお見積りや納品までのスケジュールなどもご案内申し上げます。お電話お待ちしています。

いわきのLCP基板用トレーはここがポイント!

耐熱性、耐薬品性、ガス遮断性、耐湿性、特に高周波を含む電気特性に優れるなど、5G時代のキーデバイスとして期待が高まるLCP基板。いわきは低価格かつ短納期で高信頼の専用トレーをご提供します。製品のおすすめポイントは次の3つです。

  1. 様々な素材、仕様、形状、構造、サイズに幅広く対応します
    LCPをめぐっては、製造難易度を極めて高く、回路形成や部品実装の工程では従来にない製造ノウハウが求められます。また、熱可塑性樹脂ゆえに多層化形成時の高温積層プレス時高温リフロー時には材料が柔らかくなり、配線層やパターン形状に歪みや実装不良などが起こりやすくなっています。こうした中、溶媒で可溶性のあるLCP樹脂が新開発されたことで、新たに溶液キャスト法により、基板材料として活用する手法が拡大しています。いわきのLCP基板用トレーは、こうした開発トレンドをふまえ、溶媒可溶性タイプや溶融張力を強化した樹脂タイプなど、幅広い製品に適応します。
  2. トレー専門メーカーとしてのノウハウでリスクを大幅軽減します
    LCP基板をはじめとする電子基板製品の大敵ともいるのが静電気です。その対策として、いわきは材料シートの表面にカーボンや有機系の導電フィルムを印刷または練り込まれているタイプをご用意しています。効果は半永久的で表面抵抗値は10の4乗から10の8乗以下に抑え、静電気対策に万全を期しています。また、材料段階からの徹底した品質管理により製品のキズや破損はもとより、異物の付着といったリスクも最小限に軽減します。工業用トレーの専門メーカーとしてのノウハウを最大限発揮し、製品の運搬や積み下ろしの際に生じる衝撃なども吸収する専用オリジナルトレーをご提供します。
  3. 真空成型技術を駆使し、低コスト・短納期、そして柔軟対応を実現します
    設計の自由度の高い真空成形技術を活用しつつ、金型からの自社一貫生産により低価格・短納期を実現します。国内自社工場で一貫生産の当社であれば、大量生産はもとより、多品種小ロットや試作後のデザイン変更などにも柔軟に対応可能です。トレーのみならず、金型のご相談もいつでもお受けします。超高速・大容量をキーワードとした5G時代の本格的な到来を前に需要が高まるLCP基板。いわきは工業用トレーの専門メーカーとして半世紀をかけて培った高い技術とノウハウで専用オリジナルトレーをご提供し、製品の信頼性を確保します。お電話お待ちしています。

株式会社いわき


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