いわきのボールベアリング用トレーはラジカル、スラストのいずれにも対応

ハードディスクドライブ(HDD)をはじめ、送風機やCPU(中央処理装置)の冷却装置、時計、歯科用機器、医療機器などに使用される玉軸受。いわゆるボールベアリングは、子供たちの間で流行したハンドスピナーなど身近な製品にも使われています。軸受けの可動部品間を玉を使って分離する転がり軸受けの一種であるボールベアリング。いわきはその専用トレーを制作しており、梱包用、輸送用、納品用、保管用、工場工程用、検査用、出荷用など幅広い用途で多くのお客様にご好評頂いています。

アンギュラ、深溝、自動調心など幅広い仕様にご利用可能です

ボールベアリングは、ステンレス鋼、クロム鋼などの素材が一般的で、玉をセラミックス、軌道輪を金とするハイブリッド玉軸受けなどが存在します。ラジアル玉軸受のうち、アンギュラ玉軸受けは、軸方向に非対称な軌道輪を使います。アキシャル荷重は軸受けの軸方向を真っすぐ通るのに対して、ラジアル荷重は軌道輪を軸方向に分離させようとする斜めの経路をとります。そのため、内輪との接触角は外輪との接触角と同じです。また、アンギュラ玉軸受は組み合わせ荷重に適しており、高温の環境でも機能し、過大な荷重がかかっても陶器のように割れることなく金属のようにすり減っていくという特徴があります。自動車のハンドルと前輪を結ぶ操縦管を固定するヘッドセットはラジアル荷重とアキシャル荷重がかかるため、アンギュラ玉軸受けが使われています。深溝玉軸受けは、軌道輪内の溝の寸法がそこを転がる玉の寸法とほぼ同じとなっています。同じ大きさの溝の浅い軸受けよりも荷重許容量が大きいですが、内輪と外輪のずれの許容量が小さくなります。軌道輪にズレが生じた状態では、深溝玉軸受けよりも溝の浅い軸受けのほうがより大きな荷重を支持できます。自動調心玉軸受けは、外輪の軌道輪の軌道が球面になっており、その曲率が軸受け中心と一致しています。このため、軸がある程度傾いても回転を維持できる特長があります。一方、スラスト玉軸受けは、軌道輪(軌道盤)が左右から玉を挟む形の軸受けです。アキシャル荷重が直接軸受けに伝達され、ラジアル荷重はほとんど支持できません。ラジアル荷重がかかると軌道輪をずらす力が働くため、ほんの少しのラジアル荷重でも軸受けに損傷を与えます。いわきのボールベアリング用トレイは、アンギュラ玉軸受けや深溝玉軸受け、自動調心玉軸受けといったラジアル玉軸受けをはじめ、スラスト玉軸受けなど各種製品にご利用可能です。

トレー専門メーカーの技術で極小0.20mm玉製品も逃げ形状が作業効率を確保

時計向けのボールベアリングをめぐっては、ムーブメントを薄くするため、0.20mmの玉を使った機械式キャリバーでは厚さ1.2mmといった極薄ムーブメントもあります。低背化や極薄化、小型化といった技術動向をふまえ、いわきのボールベアリング用トレーは、輸送後や工場工程内において小さな部品でも取り出しやすいよう逃げ形状が設計されています。こうしたノウハウを可能にしているのは、当社の基幹技術であり、設計の自由度の高い真空成型です。真空成形は金型にかかる圧力が小さいため、一度作った金型は長期にわたって使用可能となります。結果、これまでお客様の負担となっていた金型のメンテナンス費用を大幅に削減します。加えて当社は、金型から成形品に至るまで国内自社工場で一貫生産体制ですので、さらなるコストダウンと短納期を実現します。また、ボールベアリングは製品によっては、セラミックスなどで製造された大変デリケートな部品であり、衝撃や落下などによる破損リスクとつねに隣り合わせにあります。いわきはこうした現状をふまえ、設計段階からリスクを最大限軽減し、製品を確実に保護します。また、当社はニードルベアリング用トレーでも豊富な実績がありますので、あわせてお申し付けください。

RoHS、REACHもクリアしお客様のグローバルビジネス拡大をサポートします

いわきのボールベアリング用トレーは、RoHS(Restriction of Hazardous Substances)やREACH(Registration, Evaluation, Authorization and Restriction of CHemicals)といった欧州の規格もクリアしており、グローバルでのビジネスチャンスを拡大します。また、お客様の工場の設備にある汎用ロボットを組み込んだ自動ハンドリングシステムにも対応していますので、作業効率の改善もサポートします。お客様の加工品であるワークやラインレイアウトが変わった際も、いわきは工業用トレーの専門メーカーとして半世紀の実績をベースに、柔軟に対応させて頂きます。当社は金型のプロフェッショナルとして、トレイはもとより金型のみのご相談もいつでもお受けします。お問合せ頂ければ、担当スタッフが北海道から沖縄まで駆けつけます。あわせてお見積りや納品までのスケジュールなどもご案内申し上げます。お電話お待ちしています。

いわきのボールベアリング用トレーはここがポイント!

ハードディスクドライブ(HDD)をはじめ、送風機やCPU(中央処理装置)の冷却装置、時計、歯科用機器、医療機器などに使用される玉軸受。いわゆるボールベアリングはハンドスピナーといった玩具にも使用されています。いわきは低価格かつ短納期で高信頼の専用トレーをご提供します。製品のおすすめポイントは次の3つです。

  1. 様々な素材、仕様、形状、構造に幅広く対応します
    いわきのボールベアリング用トレーは、ステンレス鋼、クロム鋼などの各種素材に対応するほか、玉をセラミックス、軌道輪を金とするハイブリッド玉軸受けなどにもお使い頂けます。また、アンギュラ玉軸受けや深溝玉軸受け、自動調心玉軸受けといったラジアル玉軸受けをはじめスラスト玉軸受けなど各種製品にご利用可能です。
  2. 微細部品でも逃げ形状により、高い作業性を実現します
    低背化や極薄化、小型化といった技術動向をふまえ、いわきのボールベアリング用トレーは、輸送後や工場工程内において小さな部品でも取り出しやすいよう逃げ形状が設計されています。また、お客様がお使いの汎用ロボットを組み込んだ自動ハンドリングシステムにも対応可能ですので、作業効率を低下させることなくお使い頂けます。
  3. 真空成型が低価格・短納期と製品保護を実現します
    真空成形技術を活用しつつ、金型からの自社一貫生産により低価格・短納期を実現。自社生産の当社であれば、多品種小ロットや試作後のデザイン変更などにも柔軟に対応可能です。また、セラミックスで製造された大変デリケートな部品においても、設計段階から破損リスクを最大限軽減し、製品を確実に保護します。お電話お待ちしています。

様々な真空成型トレーについてはこちらオリジナルで作る工業用トレーについてはこちらをご覧ください。

株式会社いわき


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群馬県桐生市広沢町2-4125-2
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